[対談] 戦後70年、高崎商工会議所 120周年の節目を迎えて

高崎が集客・交流都市に大きく飛躍

更なる産業集積が進む高崎

高崎市長 富岡賢治

高崎商工会議所 会頭 原浩一郎

富岡市長:あけましておめでとうございます。

原会頭:あけましておめでとうございます。
今年は高崎商工会議所も創立120周年の佳節を迎えます。あらためて高崎は農商工のバランスがとれた群馬県で一番のまちだと思います。

富岡市長:高崎は商都と言われますが、会頭が話されている通り農商工、文化がバランスよく発展しています。小売・卸の売上は全国14位、工業では食品産業が盛んで優良な企業が立地しています。おいしいくだもの、野菜も豊かで、希望にあふれたまちだと思います。

原会頭:昨年来、新体育館、文化芸術センター、高崎スマートIC産業団地(仮称)の計画が順調に進み、高崎が描いてきた都市戦略がいよいよ現実となってきました。高崎商工会議所が提言してきたことでもあり、大きな期待を寄せています。

富岡市長:昨年2月に開通した高崎玉村スマートICは、一日に3千台から4千台の利用を見込んでいましたが、その倍の通行量があるようです。そのスマートICに直結した新しい産業団地の申し込みには予定の1・5倍の企業エントリーがありました。

原会頭:高崎は新幹線や高速道路の結節点の機能を持ち、高崎のような内陸都市は全国にないと言えるでしょう。

富岡市長:産業団地を始め、高崎に新たな企業を誘致しようと、原会頭を実行委員長に東京丸の内でビジネス誘致キャンペーンにも取り組んできました。

原会頭:高崎駅西口にはイオンの大型商業施設も進出してきますし、多くのプロジェクトが高崎で動いています。数年後には上信越と首都圏を結ぶ都市として高崎が大きく様変わりするでしょう。

富岡市長:高崎は人、もの、情報、お金の流通、集積が進み、発展の機運が高まっています。

人が集まる都市高崎

北陸新幹線沿線都市から期待が集まる

原会頭:全国どの都市も共通の課題が中心商店街の活性化で、正解はないと言われています。高崎商工会議所では中心市街地活性化協議会を設置し、中心市街地の活性化に一歩進んで取り組んでいると自負しています。

富岡市長:高崎市は商工会議所との連携がとてもうまくいっており、大変感謝しています。
お祭りでまちを元気にすることはとても大事ですが、その時だけで終わってしまう。日常的に多くの人が集まる仕掛けが、まず第一に必要です。高崎は北関東で光り輝く都市になっていますが、スポーツの大きな大会やコンサートは、施設不足などのために高崎は抜かされてしまっています。新体育館(平成28年開館予定)や文化芸術センター(平成30年開館予定)が完成すれば高崎の競争力は大きく高まります。イオンの大型商業施設などと合わせ、高崎に年間1、500万人の流れが新たに生まれると見込まれています。

原会頭:イオンによる商店街への影響を心配する声も聞こえていますので、イオンにも加わってもらって、1、500万人の集客効果を市街地全体に波及させようと「高崎まちなか回遊性向上検討懇談会」を立ち上げ、既に会合を重ねています。

富岡市長:イオン出店に対する不安の声は承知していますが、1、500万人が無ければ、高崎のまちを歩く人は現状のままです。回遊性を作るために中心商店街が積極的に打って出る必要がありますので、通りや個々の商店の魅力づくりを応援する施策に力を入れ、高チャリやリニューアル補助金など全国から注目されています。

原会頭:今年3月14日に北陸新幹線の東京金沢間が開業します。それに合わせ、高崎から金沢まで新幹線沿線の13都市で交流会議を作りました。我々が思っている以上に、他の都市から高崎の役割が期待されているので本当に驚きました。北信越、上越、北関東の結節点として高崎に大きな期待が寄せられています。

富岡市長:北陸新幹線の速達タイプ「かがやき」が高崎に停車しないことは、市民に申し訳ないと思っています。そうしたことを乗り越えて高崎の魅力を高めていきたいですね。

高崎商工会議所が創立120周年

原会頭:今年、高崎商工会議所は120周年の記念の年を迎えます。明治28(1895)年11月18日に高崎商業会議所が設立されました。県内初、関東で6番目、全国で33番目の早い設立でした。11月19日に記念式典を開催する予定です。記念事業では高崎市と連携し「たかさき物産フェスタin東京駅」を3月に開催する予定です。

富岡市長:商工会議所の全国大会も開催されるとうかがっています。

原会頭:日本商工会議所が毎年全国で移動常議員会を行っており、今年は群馬県で開催されることになりました。6月に全国の商工会議所の代表3百人が高崎に集まります。

富岡市長:全国の経済人が高崎に集まっていただけて、とてもありがたいことです。120周年の節目の年に、商工会議所と連携を深め、高崎を大きく発展させていきたいと思っています。

話題があふれるまち高崎に

富岡市長:最近は大宮が若者に注目されていると聞きました。東京の渋谷、銀座はうなずけます。なぜ大宮なのでしょう。まちが動いていて、新しい雰囲気がするというのです。まちが「カッコいい」からです。買い物は物だけではなくて、どこで買ったかイメージが大事です。高崎が光輝き、アクティブで若者を惹きつけるまちにしていきたいですね。待っているだけでは人が集る都市になりません。仕掛けとなるプロジェクトが必要になります。皆様とともに今年もチャレンジ精神を持って市政に取り組んでいきます。

原会頭:高崎は、産業とともに歴史や文化も優れた資産を持っています。昨年は、富岡製糸場が世界遺産に登録されましたが、国の特別史跡である多胡碑、山上碑、金井沢碑の上野三碑を世界記憶遺産に登録しようという取り組みが始まりました。上野三碑は全て高崎市にありますので登録実現に向けて官民が協力していきたいと思っています。